マルチローディング（Multiloading）は、オーストラリアのエニッド・ホッシンガー（Enid Hoessinger）が考案した、13の基本ストロークの組み合わせを使って、ひと筆で描く技法です。
発明
エニッドは、ヨーロッパ旅行中に出会ったバウエルンマーレライに魅了され、何十冊もの専門書を持ち帰り、熱心な研究を続け、幅広い知識と高度な技術を身につけました。
1976年、その頃所属していた社会人向けの文化センターで教えてほしいと言われ、マルチローディングを含む独自の13の基本ストロークを完成させました。
1981年、生まれ故郷の南アフリカ共和国を離れ、オーストラリアのケアンズへ移ると、そこでまた新たな生徒達ができ、マルチローディンが広まっていきました。
広がり
たくさんの生徒に指導していくうちに、伝統的なフォークアートを教えるだけでなく、自らが築いた「マルチローディング」のテクニックを広めていく方向へ進むことに決めました。
こうして世界各地に広まったマルチローディングは、今もなお、たくさんのペインターを魅了し続けています。
マルチローディングで描かれるものは、ダイナミックかつ気品のあふれるバラなどの花々が特長です。